この記事では、色違い厳選の確率と試行回数の関係について書いています。
十分に試行回数は稼いだはずのに、色違いが出ない。これは一体どれだけ運が悪いケースなんだろう・・・。
色違い(色証を含む)厳選をしている方は、一度は同じ悩みを抱えたことがあるはず。
かくいう筆者も同じ経験の持ち主です。
真作色証ヤバチャを厳選した際は、何と8000エンカウントで色違い1匹という災難に遭いました(もちろん「ひかるるおまもり」ありです)
正直、「ひかるおまもり」が機能していないのでは?と疑いたくなるレベルでしたが、どれほど運が悪い事例だったのでしょうか。
「何回エンカウントすれば何%の確率で色違いが出るのか?」という観点から、見ていきたいと思います。
なお、確率について検索すると、数式を記載した記事が出てきますが、数学が得意な方はそちらを見て頂いた方が効率的だと思います。
【ポケモン】色違いポケモンの確率と試行回数の関係について
簡単な確率のお話(6面サイコロの例)
まず分かりやすく、6面のサイコロで考えてみましょう。
1が当たりで、2~6はハズレとします。
では、早速お題に入ります。
【お題1】サイコロを1回振って当たりである「1」が出る確率はいくつでしょうか。
サイコロは6面で、当たりは「1」だけなので確率は1/6。ここまでは簡単ですね。
では逆に、ハズレが出る確率はいくつでしょうか?
2~6の5面なので、5/6ですね。
ここまでは簡単ですね。次に行きましょう。
【お題2】サイコロを6回振って、少なくとも1回以上当たり(1)が出る可能性は何%でしょうか。
「1」が出る確率は1/6なので、6回振れば確率的には一回は出そうですよね!
この確率を求めるには、6回連続でハズレ(2~6)が出る確率を求め、1(つまり100%)から引いてあげる必要があります。
ハズレ(2~6)が出る確率は5/6なので・・
回数 | 全部外れる確率を求める式 | 全部外れる確率 |
1 | – | $$\frac{5}{6}$$ |
2 | $$\frac{5}{6}\times \frac{5}{6}$$ | $$\frac{25}{36}$$ |
3 | $$\frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}$$ | $$\frac{125}{216}$$ |
4 | $$\frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}$$ | $$\frac{625}{1296}$$ |
5 | $$\frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}$$ | $$\frac{3125}{7776}$$ |
6 | $$\frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}\times \frac{5}{6}$$ | $$\frac{15625}{46656}$$ |
6回連続で外れが出る確率は、15625/46656=0.3342(以下切り捨て)×100=33.42%となります。
つまりサイコロを6回振って1回以上「当たり」が出る確率は、1-0.3348×=0.6652×100、66.58%であることが分かりました。
なんと、簡単に当たりが出そうなサイコロですら、6回振っただけでは約1/3の確率で1度も「当たり」が出ないことになってしまいます。
ポケモンの技で言えば「ふぶき」や「かみなり」の命中率よりも悪い確率です。
でもこれば、あくまでもサイコロの話。
実際の色違いの確率で計算した場合はどうでしょうか。
簡単な確率のお話(色違いの例)
では、ポケモン剣盾における色違い出現確率である1/512で計算してみましょう(国際孵化・ひかるおまもり有)。
色違いが産まれない確率は、511/512。
512個の卵を孵化させて、少なくとも1匹は色違いが出る確率の計算式は、以下の通り(サイコロの例と同じです)
先ほどと同じように書くのであれば
1-(511/512 × 511/512 × 511/512 × 511/512 ・・・)となりますが、
さすがに512回も掛け合わすことは、表記上かなり辛いので今度は累乗の式を使用します。
$$\displaystyle1-\left(\frac{511}{512}\right)^{512}$$
この計算式の答えは、約63%
先ほどのサイコロを6回振った例とほぼ同じ確率になりました。
やはり「ふぶき」や「かみなり」の命中率よりも悪い確率です。
ここで結論を述べますが、分母数分の試行回数を行った場合、当たる確率は約63%に収束します。
野生ポケモンで色違い厳選(色違い確率1/約1300・ひかるおまもり有)の場合、1300匹エンカウント約63%の確率で色違いが出る計算になります。
なので分母分の試行回数を稼いだとしても、結構外れるんだな~と思っておくと、厳選中は多少気が楽になるかも知れません。
では、分母の2倍、つまりは1024個の卵を孵化した場合はどうでしょうか?
これ以上は簡単に図表にまとめてみました。
試行回数 | 計算式 | 1回は当たりが出る確率 (小数点第3位四捨五入) |
1,024回(分母数の2倍) | $$\displaystyle1-\left(\frac{511}{512}\right)^{1024}$$ | 86.49% |
1,536回(分母数の3倍) | $$\displaystyle1-\left(\frac{511}{512}\right)^{1536}$$ | 95.04% |
2,048回(分母数の4倍) | $$\displaystyle1-\left(\frac{511}{512}\right)^{2048}$$ | 98.18% |
2,560回(分母数の5倍) | $$\displaystyle1-\left(\frac{511}{512}\right)^{2560}$$ | 99.33% |
何と分母数2倍の試行回数で、当たりが出る確率は86%です。
エースバーンの「とびひざげり」の方がまだ当たる確率が高いです。
分母数3倍の試行回数では95%。
ホウオウの「せいなるほのお」の命中率と同じ確率です。
試行回数を、野生ポケモンの色違い確率や、ひかるおまもり有・無等の確率の分母に置き換えて計算しても、大体同じになります!
まとめ
いかがだったでしょうか。
確率的にも「色違いポケモンはなかなか出ないこともある」ということが伝われば嬉しく思います。
筆者は色証真作ヤバチャを厳選した際、8,000エンカウント以降はカウントすることを辞めました・・。
確率を知ると「何て自分は運が悪いんだ・・」と思ってしまうこともあるので、負担にならない、自分なりの厳選スタイルを確立すると良いかもしれません!
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