ホウオウ 育成論 【耐久 サイクル型】

今回は剣盾S15から解禁された禁止伝説の一匹、「ホウオウ」の育成論【耐久 サイクル型】についてです。剣盾ランクマでホウオウを活躍させて勝ちたい、使いかたを知りたい、という方むけに書いています。

ホウオウを主軸としたパーティで、S15後半（2月中旬～下旬）にてランキング3桁前半を達成したので、その使用感も踏まえて書いています。

ホウオウは岩タイプ4倍という明確な弱点がありますが、高めの耐久力と特性「さいせいりょく」によって不死鳥さながらの粘り強い戦いができることが強みです。

ホウオウ 育成論【耐久 サイクル型】

ステータス（個体値・努力値・性格）

性格は「わんぱく」、努力値はHB全振り・あまりをDに振っています。
物理耐久については、HBに振ることで、竜王戦環境トップメタであるザシアンの「ワイルドボルト」も余裕で耐えることが可能です。
また、とくぼうは無振でも、性格補正なし・C252振りサンダーの「10まんボルト」を48.8％～59.1％のダメージで耐えるため、対面であれば後述する「マジカルフレイム」と合わせることによって受けきることが可能となります。

持ち物

「ステルスロック」のダメージを無効化できる「あつぞこブーツ」がオススメ。
サイクル戦を前提とした戦いをするため、相手に「ステルスロック」を撒かれると一気に戦略が崩れてしまいます。

とくせい

基本的には「さいせいりょく」を推奨します。「手元に戻した際に最大HPの1/3が回復する」という効果が、サイクル戦略と非常にかみ合っており、粘り強く戦うことができます。
努力値のHB全振は、ザシアンの「ワイルドボルト」を耐えるだけであれば過剰な振り方ですが、ある程度余裕を持って耐える調整をすることで、より「さいせいりょく」を活かしやすくしています。

通常とくせいの「プレッシャー」も悪くはないですが、相手のPPを枯らしきるケースはそう多くはありません。

わざ構成

基本構成：せいなるほのお・マジカルフレイム ・ふきとばし・じこさいせい

せいなるほのお

ホウオウの準専用わざであり、かつ必須わざ。
威力100＋追加効果の50%火傷が非常に強力。ホウオウの物理耐久は全振りをしてもやや低めですが、「せいなるほのお」の追加効果が底上げしてくれます。
S１５環境だと、ランドロスを後出しされるケースも多いので、交代読みで使っても効果的です。

マジカルフレイム

ムゲンダイナやサンダー等の特殊アタッカーを狙い撃ちにします。
その他、「キョダイセンリツ」から入ってくるラプラスに対しても有効。
ホウオウの性格はとくこう下降修正ですが、「マジカルフレイム」の有無で受けれる範囲が変わってくるため採用する価値は十分にあると感じています。

なお、サンダーに対しては1T目に「マジカルフレイム」を当てても、ダイマックス経由の「ダイサンダー」や持ち物が「いのちのたま」だった場合は受け切れないので注意。

ふきとばし

個人的にイチオシのわざ。
起点回避に使うことは勿論、対面操作でも有用。「ステルスロック」との相性も◎

特に、ゼネルアス対面では、パワフルハーブ経由で「ジオコントロール」を積んでくることが多いため、初手「ふきとばし」が有効択です。相手に見せていない限りは、安定択になると思います。

じこさいせい

高速回復わざ。サイクル戦には必須の技。
前述の「せいなるほのお」や「マジカルフレイム」による、A・Cダウン操作を絡めることにより様々な攻撃を受けきることが可能になります。

PP数がデフォルト値（10)だと枯れる可能性もあるので、必ず最大値（16）にしておきましょう。

その他の候補

打点を補うための「じしん」、「ダイジェット」媒体となる「ブレイブバード」、状態異常やダイマ枯らしに有用な「みがわり」、物理アタッカーを機能不全にする「おにび」等も候補。
「じしん」「ブレイブバード」を採用する場合は、性格・努力値を攻撃方面に調整しても良いと思います。

活躍させる上でのテクニック

最も警戒すべきは、やはり4倍弱点の岩タイプの攻撃です。
竜王戦環境ではサンダーが流行していることも相まって、「パワフルハーブ」持ちムゲンダイナ・ウツロイド・テッカグヤ等による「メテオビーム」を筆頭に様々な相手から岩タイプの攻撃が飛んできます。環境で流行している、岩タイプ技の使い手はある程度チェックしておき、常に警戒しながら戦いましょう。

相性補完に優れるのはナットレイですが、前述したテッカグヤは「かえんほうしゃ」を備えていることも多く、一体にパーティを崩壊させられるリスクがあります。
場合によっては、ラッキー等の数値受けができるポケモンもパーティ候補に入れておくと、より安定した戦いが可能になります。